2024.07.11
外壁の経年劣化によるひび割れ完全ガイド:原因と対策
外壁は必ず劣化していきます。しかし、定期的なメンテナンスや塗り替え、適切な防水対策をすることで予防できることもあります。
また、経年劣化した外壁を放置していると雨漏り、カビ、腐食など様々なリスクがあります。本記事では、ひび割れの原因や補修方法について詳しく解説します。
目次
経年劣化のメカニズム
外壁の経年劣化とは?
外壁は、常に紫外線や雨水、風などの外的要因に晒されています。これらの要因によって、外壁の素材は徐々に劣化していきます。この劣化現象を**「経年劣化」**と呼びます。
経年劣化の進行速度は、外壁の素材の種類、施工方法、気候条件などによって異なります。しかし、どんな外壁も経年劣化は避けられません。経年劣化によって、外壁はひび割れや剥がれ、色褪せなどが発生し、美観を損なうだけでなく、建物の耐久性や防水性を低下させる原因となります。
経年劣化が進行する過程
外壁の経年劣化は、以下のような過程で進行していきます。
- 塗膜の劣化
外壁の塗膜は、紫外線や雨水によって徐々に劣化します。塗膜が劣化すると、外壁の表面が剥がれ落ちたり、ひび割れが発生したりします。これにより、外壁の保護機能が低下し、素材自体の劣化を促進することになります。 - 素材の劣化
外壁の素材自体も、経年劣化によって強度が低下していきます。特に、モルタルやコンクリートなどの外壁は、雨水や紫外線によって劣化が進行しやすくなります。これにより、ひび割れや欠損が発生し、建物全体の構造的な安全性に影響を及ぼすことがあります。 - 防水性の低下
外壁の塗膜や素材が劣化すると、防水性が低下し、雨水が浸入しやすくなります。雨水が浸入すると、外壁内部の腐食やカビの発生、さらには構造的な問題に繋がる可能性があります。特に、内部に水が浸入すると、木材部分の腐朽や鉄筋の錆が進行しやすくなります。 - 美観の低下
外壁が劣化すると、ひび割れや剥がれ、色褪せなどが発生し、美観を損なう原因となります。建物の外観は、住む人や訪れる人にとっての第一印象を決める重要な要素です。劣化が進むと、建物の価値も低下しやすくなります。
外壁の経年劣化は、放置すると深刻な問題に繋がる可能性があります。定期的なメンテナンスを行い、外壁の状態を良好に保つことが重要です。
外壁にひび割れを見つけたときの初期対応
外壁にひび割れを発見したら、まずはその状態を冷静に観察することが重要です。ひび割れの大きさ、形状、位置、そして発生している場所などを記録しておきましょう。ひび割れの状況を把握することで、適切な対応策を検討することができます。
ひび割れが小さく、目立った変化がない場合は、様子を見るのも一つの選択肢です。しかし、ひび割れが大きく、進行しているようであれば、専門業者に相談することをおすすめします。放置すると、雨漏りや建物の構造的な問題に発展する可能性もあります。
また、ひび割れが発生した原因を特定することも重要です。原因によって適切な補修方法が異なります。例えば、経年劣化によるひび割れは、塗装の塗り替えなどで対応できますが、施工不良によるひび割れは、根本的な補修が必要となる場合があります。
外壁のひび割れは、放置すると深刻な問題に繋がる可能性があります。早期発見、早期対応を心がけ、快適な住環境を維持しましょう。
お気軽にご相談ください!
外壁のひび割れとは?
ひび割れの種類と特徴
外壁のひび割れは、その原因や発生状況によって様々な種類に分類されます。それぞれのひび割れは特徴的な形状や大きさを持つため、原因を特定する上で重要な手がかりとなります。ここでは、代表的なひび割れの種類とその特徴について詳しく解説します。
ヘアクラック
ヘアクラックは、髪の毛のように細く、浅いひび割れのことを指します。主に外壁の塗膜の劣化や乾燥による収縮によって発生します。このタイプのひび割れは、見た目には気になるものの、構造的な問題に繋がることは少ないです。しかし、放置すると雨水が浸入し、内部の腐食やカビの原因となる可能性があります。
特徴
- 細さ: 髪の毛のように細いひび割れで、幅は0.3mm以下であることが多いです。
- 浅さ: 浅いひび割れで、表面だけに発生することが一般的です。
- 主な原因: 塗膜の劣化や乾燥による収縮が主な原因です。
補修方法
ヘアクラックは比較的簡単に補修できます。専門業者に依頼して、ひび割れ部分をシーリング材で埋めてもらうことで、雨水の浸入を防ぎ、美観を回復することができます。また、塗装の塗り替えを行うことで、外壁全体の保護機能を高めることも効果的です。
構造クラック
構造クラックは、外壁に生じる比較的大きなひび割れで、建物の構造に影響を与える深いひび割れを指します。構造クラックは、外壁の構造的な問題や地震、台風などの自然災害によって発生することが多いです。
特徴
- 幅と深さ: 構造クラックは幅が広く、深いひび割れです。幅が0.3mm以上で、深さが外壁全体に達することがあります。
- 主な原因: 地震や台風などの自然災害、建物の構造的な問題が主な原因です。
- 場所: 壁全体や特定の構造部位に集中して発生することが多いです。
補修方法
構造クラックは、建物の強度や安全性を大きく損なう可能性があります。そのため、発見次第、専門業者に相談し、早急に補修を行う必要があります。ひび割れの状況に応じて、以下の補修方法が用いられます。
- シーリング材の充填: 小さな構造クラックには、シーリング材を使用してひび割れを埋める方法が有効です。
- 補強材の使用: 大きな構造クラックには、補強材を使用して強度を回復させる方法が必要です。
- 部分的な外壁の張り替え: 深刻なひび割れの場合、部分的に外壁を張り替えることもあります。
外壁のひび割れは、原因や状況に応じて適切な対応が必要です。ヘアクラックは表面的な問題であり、比較的簡単に補修できますが、構造クラックは建物の安全性に関わる深刻な問題です。どちらのタイプのひび割れも、放置せず早期に対応することが、建物の美観と耐久性を維持するために重要です。
ひび割れの原因別解説
経年劣化によるひび割れ
経年劣化によるひび割れは、外壁の塗膜や素材が長年の紫外線や雨水の影響によって劣化し、強度が低下することで発生します。
経年劣化によるひび割れは、主に以下の様な特徴があります。
*髪の毛のような細いひび割れが多い
* 外壁全体に散らばって発生している
*ひび割れの幅が小さく、深さも浅い
経年劣化によるひび割れは、放置すると雨水が浸入し、内部の腐食やカビの発生に繋がる可能性があります。そのため、定期的な塗装やシーリングなどのメンテナンスを行い、外壁の状態を良好に保つことが重要です。
気候条件の影響
気候条件、特に気温の変化や雨水の影響は、外壁のひび割れに大きな影響を与えます。
気温の変化によって、外壁の素材は膨張と収縮を繰り返します。この膨張と収縮の繰り返しによって、外壁にひび割れが発生することがあります。
また、雨水は、外壁に浸入し、構造部分の腐食や劣化を促進します。雨水がひび割れに浸入すると、内部の腐食が進行し、ひび割れが拡大する可能性があります。
特に、寒冷地では、気温の変化が激しいため、外壁のひび割れが発生しやすいと言われています。
紫外線と雨水の影響
紫外線は、外壁の塗膜を劣化させ、色褪せやひび割れを引き起こします。また、雨水は、外壁に浸入し、素材の腐食やカビの発生を促進します。
紫外線と雨水の両方の影響を受けることで、外壁の劣化は加速されます。特に、日差しが強く、雨量の多い地域では、外壁の劣化が進行しやすくなります。
外壁の劣化を防ぐためには、定期的な塗装や防水対策など、適切なメンテナンスを行うことが重要です。
施工不良によるひび割れ
施工不良によるひび割れは、外壁の施工時に適切な手順や材料が使用されなかったために発生するひび割れです。
施工不良によるひび割れは、以下の様な原因が考えられます。
*下地処理の不足: 外壁の下地処理が不十分な場合、外壁の強度が低下し、ひび割れが発生しやすくなります。
* 材料の品質:外壁に使用される材料の品質が低い場合、強度が不足し、ひび割れが発生しやすくなります。
* 施工方法:外壁の施工方法が適切でない場合、外壁に負担がかかり、ひび割れが発生しやすくなります。
施工不良によるひび割れは、放置すると雨漏りや建物の強度低下に繋がる可能性があります。そのため、早期に専門業者に相談し、適切な補修を行うことが重要です。
構造上の問題
構造上の問題によるひび割れは、建物の構造自体に問題があるために発生するひび割れです。
構造上の問題によるひび割れは、以下の様な原因が考えられます。
*設計ミス: 建物の設計段階で、外壁の強度が不足していたために発生するひび割れです。
* 施工ミス:建物の施工時に、外壁の強度が不足していたために発生するひび割れです。
* 地震などの外的要因:地震や台風などの外的要因によって、建物の構造に損傷が生じ、ひび割れが発生することがあります。
構造上の問題によるひび割れは、放置すると建物の強度低下や倒壊に繋がる可能性があります。そのため、発見次第、専門業者に相談し、早急に補修を行う必要があります。
周囲の環境の影響
周囲の環境の影響によるひび割れは、建物の周囲の環境によって発生するひび割れです。
周囲の環境の影響によるひび割れは、以下の様な原因が考えられます。
*地盤の沈下: 建物の周囲の地盤が沈下することで、外壁にひび割れが発生することがあります。
* 隣接する建物の影響:隣接する建物の工事や改修によって、外壁にひび割れが発生することがあります。
周囲の環境の影響によるひび割れは、放置すると建物の強度低下や倒壊に繋がる可能性があります。そのため、発見次第、専門業者に相談し、早急に補修を行う必要があります。
お気軽にご相談ください!
ひび割れのリスクと影響
ひび割れが放置された場合のリスク
外壁のひび割れは、放置すると様々なリスクを伴います。
*雨漏り: ひび割れから雨水が浸入し、室内に雨漏りが発生する可能性があります。雨漏りは、内装の腐食やカビの発生、さらには健康被害に繋がる可能性があります。
*建物の強度低下:ひび割れは、外壁の強度を低下させ、建物の耐久性を損なう原因となります。ひび割れが進行すると、地震や台風などの外的要因によって、建物が倒壊するリスクが高まります。
*外壁の劣化: ひび割れは、外壁の劣化を促進します。ひび割れから雨水が浸入すると、外壁内部の腐食やカビの発生が促進され、外壁の寿命が短くなってしまいます。
*美観の低下:ひび割れは、外壁の美観を損ない、建物の価値を下げる原因となります。
外壁のひび割れは、放置すると深刻な問題に繋がる可能性があります。早期発見、早期対応を心がけ、快適な住環境を維持しましょう。
美観への影響
外壁のひび割れは、建物の美観を大きく損ないます。特に、目立つ場所に大きなひび割れがあると、建物の印象が悪くなり、資産価値が低下する可能性があります。
また、ひび割れは、建物の老朽化を印象付けるため、住む人自身の気分にも悪影響を及ぼす可能性があります。
外壁の美観を維持するためには、定期的なメンテナンスを行い、ひび割れを早期に補修することが重要です。
建物の耐久性への影響
外壁のひび割れは、建物の耐久性を低下させる原因となります。ひび割れから雨水が浸入すると、外壁内部の鉄筋が腐食し、建物の強度が低下します。
また、ひび割れは、地震や台風などの外的要因によって、建物が倒壊するリスクを高めます。
建物の耐久性を維持するためには、定期的なメンテナンスを行い、ひび割れを早期に補修することが重要です。
内部への浸水リスク
外壁のひび割れは、雨水が浸入し、室内に雨漏りが発生するリスクを高めます。雨漏りは、内装の腐食やカビの発生、さらには健康被害に繋がる可能性があります。
また、雨水が浸入すると、電気系統がショートするなど、様々なトラブルが発生する可能性があります。
内部への浸水リスクを軽減するためには、定期的なメンテナンスを行い、ひび割れを早期に補修することが重要です。
経年劣化対策と予防
定期メンテナンスの重要性
外壁の経年劣化を防ぐためには、定期的なメンテナンスが不可欠です。定期的なメンテナンスによって、外壁の状態を常に把握し、早期に問題を発見することができます。
外壁の定期的なメンテナンスには、以下の様な項目が含まれます。
*外壁の点検: 外壁にひび割れや剥がれ、色褪せなどの異常がないか、定期的に点検を行います。
* 塗装:外壁の塗膜が劣化したら、塗り替えを行います。塗装は、外壁を保護し、美観を維持する効果があります。
* シーリング:外壁の目地部分にシーリング材を充填し、雨水の浸入を防ぎます。
* 防水対策:外壁に防水シートを貼り、雨水の浸入を防ぎます。
定期的なメンテナンスを行うことで、外壁の寿命を延ばし、建物の耐久性を維持することができます。
外壁の定期的な塗装
外壁の塗装は、外壁を保護し、美観を維持する効果があります。塗装は、外壁の表面に塗膜を形成することで、紫外線や雨水から外壁を保護します。
外壁の塗装は、一般的に10~15年周期で行うのが推奨されています。ただし、外壁の素材や施工方法、気候条件などによって、塗装の耐久年数は異なります。
外壁の塗装を行う際には、専門業者に依頼することをおすすめします。専門業者は、外壁の状態を診断し、適切な塗料を選定し、丁寧に塗装を行います。
防水対策
外壁の防水対策は、雨水が外壁に浸入するのを防ぎ、建物の耐久性を維持する上で非常に重要です。
外壁の防水対策には、以下の様な方法があります。
*防水シートの施工: 外壁に防水シートを貼り、雨水の浸入を防ぎます。
* シーリング: 外壁の目地部分にシーリング材を充填し、雨水の浸入を防ぎます。
*コーティング:外壁に防水コーティングを施し、雨水の浸入を防ぎます。
防水対策は、外壁の素材や施工方法、気候条件などによって、適切な方法が異なります。専門業者に相談し、適切な防水対策を行うことが重要です。
自分でひび割れを補修できるの?
外壁のひび割れを発見した際に、自分で補修できるのかどうかは、ひび割れの種類とその程度に大きく依存します。以下に、ヘアクラックと構造クラックそれぞれの場合について、自分で補修する方法とその限界について解説します。
ヘアクラックの補修
ヘアクラックは、髪の毛のように細く浅いひび割れで、主に外壁の塗膜の劣化や乾燥による収縮で発生します。このタイプのひび割れは、比較的簡単に自分で補修することが可能です。
自分で補修する方法
- 清掃: ひび割れ周辺の汚れやほこりをブラシや布で丁寧に取り除きます。これにより、補修材がしっかりと密着します。
- ひび割れの拡張: カッターナイフを使って、ひび割れを少し拡張し、補修材がしっかりと入るようにします。
- プライマーの塗布: 補修材の密着を良くするために、ひび割れ部分にプライマーを塗布します。
- シーリング材の注入: シーリング材をひび割れ部分に注入し、ヘラなどで平らに均します。
- 仕上げ: シーリング材が乾燥した後、必要に応じて塗装を行い、周囲と一体化させます。
注意点
- 使用するシーリング材やプライマーは、外壁材に適したものを選ぶことが重要です。
- 天候が良い日を選び、作業中や乾燥中に雨が降らないように注意しましょう。
構造クラックの補修
構造クラックは、外壁に生じる大きなひび割れで、建物の構造に影響を与える深いひび割れです。構造クラックは地震や台風、建物の構造的な問題によって発生することが多いです。
自分で補修する際の限界
構造クラックは深刻な問題を引き起こす可能性が高いため、自分で補修することは推奨されません。以下の理由から、専門業者に依頼することが必要です。
- 専門的な知識と技術が必要: 構造クラックの補修には、建物の構造や補強方法についての専門知識が必要です。
- 適切な材料と方法: 構造クラックを適切に補修するためには、専用の補強材や工法が必要です。
- 安全性の確保: 不適切な補修は、建物の安全性をさらに低下させるリスクがあります。
ヘアクラックは、自分で比較的簡単に補修することができます。適切な準備と材料を用いれば、効果的にひび割れを補修できます。構造クラックは、自分で補修することは避け、必ず専門業者に依頼しましょう。専門業者は、正確な診断と適切な補修方法を提供し、建物の安全性を確保します。
まとめ
ひび割れの原因と対策を総括
外壁のひび割れは、経年劣化、気候条件、施工不良、構造上の問題、周囲の環境の影響など、様々な原因によって発生します。
ひび割れを放置すると、雨漏り、建物の強度低下、美観の低下、内部への浸水リスクなど、様々なリスクを伴います。
外壁のひび割れを防ぐためには、定期的なメンテナンスが不可欠です。定期的なメンテナンスによって、外壁の状態を常に把握し、早期に問題を発見することができます。
外壁の定期的なメンテナンスには、塗装、シーリング、防水対策などがあります。
今すぐ行うべき次のステップ
外壁のひび割れを発見したら、まずはその状態を冷静に観察し、記録しておきましょう。ひび割れの状況を把握することで、適切な対応策を検討することができます。
ひび割れが小さく、目立った変化がない場合は、様子を見るのも一つの選択肢です。しかし、ひび割れが大きく、進行しているようであれば、専門業者に相談することをおすすめします。
専門業者に相談する際には、信頼できる業者を選ぶことが重要です。実績、資格、評判、対応、見積もりなどを参考に、慎重に業者を選びましょう。
外壁のひび割れは、放置すると深刻な問題に繋がる可能性があります。早期発見、早期対応を心がけ、快適な住環境を維持しましょう。
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