サッカーの夢を諦め
覚悟を決め塗装屋へ
小さい頃からサッカー小僧。中学では、九州大会で2位になれました。そのまま続けてプロになるのが夢でしたが、家庭が貧困で高校に行くことは叶いませんでした。卒業後すぐに地元の塗装屋で働きだし、就職から半年頃に小さな命を授かりました。周りからの反対はありましたが、子を育てていく事を決意しました。当時の私は、凄く簡単に考えていたかもしれません。現実は甘くはなく、子どもたちにご飯を食べさせるのがやっとでした。酷いときには、自分は1週間水だけでしのぐこともあり不安で押しつぶされそうでした。
ふと似た境遇の先輩に相談すると「お前は仕事のセンスがある、子どもたちも絶対に幸せにできる。」と励ましのお言葉をいただき、何かが弾けたかのように男涙を流したことを 今でも鮮明に覚えています。それからは、さらに前向きに仕事に明け暮れました。お客様も「立派だね。頑張るんだよ!」と涙ながらに応援してくださいました。
その後、覚悟を決め独立させていただきました。仕事も少なく辛い時期もありましたが、幸せなことに今では、3人の子ども、そして同じ思いで働く社員を守ることが出来ています。
塗装に救われた人生です。磨いてきた腕でお客様を幸せ色に塗替え続けます。父ちゃんは、サッカー選手より格好いい。そう言ってもらえるようお天道様に胸を張れる仕事を提供し続けたい。これがこの仕事に掛ける私の想いです。
代表取締役 稲葉 聡