磨き続けたこの腕で
家族に恩返しを
沼津で三兄弟の末っ子として僕は、産まれました。母は外国人で、シングルで僕たちを育ててくれました。言葉もわからず子育てをし、生活をするのがどれだけ大変な事か。そのお陰で兄弟は、成長することが出来ました。ですが、16歳になった時、行ける高校が夜間学校しかありませんでした。
そんな時、知り合いに誘われ塗装の道に入りました。昼間は時間があるし、まあいいか。と何となく働いていましたが、徐々に興味が湧き、のめり込むように修行を続けていると、お客様から「良い仕事ありがとう。」と言って頂く事が多くなってきました。次第にプライドと自信が付き、ついには、独立を決めました。家族に相談すると大賛成してくれて、「お前ならできる!」と背中を押してくれました。しかし当然、そんなに甘いものではなく、仕事が空いてしまう時期がありました。上手く行かずに途方に暮れている中、姉が自殺しました。大好きなお姉ちゃんが居なくなったと酷く落ち込む中、この言葉を思い出しました。「お前ならできる!」血が滲むほどの母の努力も、姉の生きた証も無駄にしたくないと気持ちを入れ直しました。僕はハーフです。大和魂を持っていますし、神様も信じます。姉もきっとどこかで見ててくれると信じています。
僕には塗装道しかありません。支え続けてくれたお客様に、母に。そして天国から見守ってくれている姉に。磨き続けたこの腕で恩返しし続けたい!
これが私の信念です。