お客様の人生ごと
幸せ色に塗替える。
小さい頃の家庭環境は良い方ではなく、一家団欒といった経験はなく、施設に預けられ育ちました。授業参観や運動会では「なんで僕だけ、見に来てくれる人がいないのだろう。」と、ハレの日であるはずの、時間が苦しくて、堪らず布団の中で泣いていたのを覚えています。 16歳の時、塗装業に出会いました。僕の親方は、昔ながらの背中で語るような不器用な人で、その愛情の深さに、私の心は癒やされ、また憧れを懐きました。 大人になり家族という守るべきものが出来たのと同時期の23歳で創業しました。独立当初の話です。元請けから任せられたお家のお婆ちゃんが、私を孫のように可愛いがってくれ、最後には、涙を流しながら「塗りに来てくれてよかった。」と仰ってくださいました。僕は自分に凄く腹がたちました。当時は、下請け業。安い金額の中で家族を食わせて行かなければならず、恥ずかしながら納得できるような仕事が出来ない状況だったのです。こんなにも泣いて喜んでくれている人を裏切っている自分や元請けが腹ただしく、悲しい気持ちで一杯になり自然と涙が溢れ出ました。 その出来事がきっかけで、塗装業の中でも中間マージンを挟まない、自社元請けを目指すようになりました。親方の教えで磨いてきた腕で、お客様の人生ごと幸せ色に塗り替えることこそが私の仕事だろうと覚悟を決めました。刷毛に120%の愛情を込めて、みんなと幸せを分かち合っていく。そのための人生を生きるこれが、私のこの仕事に掛ける想いです。
代表取締役 小林 勇仁