人生ごと幸せ色に
塗替えたい
塗装屋の長男として生まれました。両親は休みもなく働き、休日は、姉がご飯を用意してくれました。中学生になってから突如として虐めにあい怯えながら学校生活をしていました。そんな時、父に現場へ連れていかれ塗装を教えられました。不器用な親父からのメッセージだと子どもながらに感謝しました。
18の時、両親が離婚して家族がバラバラになりました。「離婚しないでほしい」の一言が言えなかった自分を恨み、人知れず涙を流す日々を過ごしました。
その後20歳で結婚。2人の子宝に恵まれましたが、未熟さゆえに私自身も離婚となり、12歳と4歳の娘との3人暮らしが始まりました。そう言った事情から、夜勤のある会社を辞職し塗装屋で独立しましたが、当然甘くはなく、生活費もろくに稼げずに恐怖でいっぱいの毎日を送っていました。
とある日、お客様との会話の中で「僕ひとり親なんです。」と話す機会がありました。お客様の息子さんもシングルファザーだったようで「大変さが、よく分かるよ。」と仰っていただきました。工事が終わると「みんなが助けてくれるから大丈夫!」と肩を叩かれ、熱く込み上げるものがありました。その日の帰宅後「お父さん頑張るからね!」と泣きながら娘と夕飯を食べたのを鮮明に覚えてます。
お客様に心救われた人生です。だからこそ、磨いてきた腕と心意気で、人生ごと幸せ色に塗替えて、恩返しし続けたい。これがこの仕事に掛ける想いです。