一生を掛けて
お客様に恩返しする
塗装を始めたのは16歳。貧困の中に育ち高校には、行けませんでした。高知の塗装店に勤めていた父に、頭を下げてもらい、面接もなくサラブレットとして入社させて頂きました。
鈍臭い私は、毎日の様に、怒られ殴られと辛い思いをしましたが、何よりも、親父に対する申し訳ない気持ちでいっぱいでした。それでも、「誰にも負けない職人になりたい!」と必死に技術を見て覚え、3年目で親方となれました。初めて先輩から褒めてもらった日には、仕事も手につかず半日、男涙を流したのを今でも鮮明に覚えています。
それから数年後に結婚。3人の子も授かり、一家の大黒柱として一生懸命に頑張りました。しかし残念な事に10年目でまさかの離婚。子を引き取り、男手ひとつで子を育てることになりました。当時はまだ、会社員。子どもが病気や早退しても休めない日々が続き、「何をやっているんだ。自分が守るべきは子どもだろう!」と独立することを決めました。
しかし、そんなに甘いわけもなく、腕があっても仕事がない。自分は食べられなくとも、子ども達だけは、お腹を空かせる思いをさせたくないと、寝る間も惜しんで他店のお手伝いに行きました。すると神様が見てくれていたのか、少しずつ自分仕事の発注が増えてきて、今では、100%直接受注での経営が出来るまでになりました。
真面目に続けていれば、報われる。そう教えてくれたのはお客様です。だからこそ、一生を掛けてお客様に恩返しする想いで塗装道に邁進し続けます。