10年後の
「安心」を塗る
岸和田の町で、三兄弟の末っ子として女手一つで育てられました。母は夜遅くまで働き、夕食はいつも一人。誰かと食卓を囲む温かさに飢える日々。学校では寂しさを隠すために明るく振る舞っていましたが、本音は寂しさで一杯でした。
心の拠り所は、離れて暮らす父の存在。月に一度、ペンキまみれで会いに来てくれる僕のヒーロー。いつしか将来の夢は「塗装職人になる」これ以外ないと感じ始めていました。
16歳でこの道に入り、憧れの父の元で修業を始めました。センスには自信があり、職長として大阪駅やUSJなど、誰もが知る建物を任されるまでになりました。しかし、立場が上がるほど「弱音は吐けない」と虚勢を張ることに必死でした。
そんな私に本当の意味で「色」が灯ったのは、ある奇跡のような再会でした。駆け出しの頃、現場で孫のように可愛がってくれたおばあちゃんがいました。それから10年。偶然入った個人宅の現場で、再会を果たしたのです。開口一番「あんたに任せたら、もう安心やわ!」
その一言が、震えるほど胸に響きました。有名な建物を塗ることも誇らしい。でも10年経っても信じてもらえる。「こんなに嬉しいことはない!」すべての苦労が吹っ飛びました。
今では独立させていただくまでになりました。変わらず胸にあるのは、10年経っても信頼していただける塗装を提供し続けたい。そして、その姿で両親にも恩返しし続けたい。これがこの仕事に懸ける私の想いです。
代表 三好 敦士