育ててくれた母に
誇れる塗装を
小さい頃からシングル家庭で貧しい環境で育ちました。運動会は、いつも一人ぼっち。お弁当の時間は、孤独で寂しかったことを今でも覚えています。それでもお母さんに心配かけたくないと、隠れては泣く日々を過ごしました。
中学生になり何気なく父に連絡してみると、塗装店を経営していると知り、お小遣い欲しさでバイトを始めました。高校進学もしましたが、生活態度が悪く学校をサボっていると友達からは、負け組だとバカにされました。悔しくて絶対に見返してやりたいと学校を辞め父の塗装店で働くことを決意しました。当然、甘いもの世界ではなく親方に怒鳴られる毎日に耐えられず辞めてしまい、ふらふらと遊び歩く毎日が続きましたが、「母の頑張りを無駄にして何やってんだ!」と申し訳ない気持ちになり、父に頭を下げもう一度塗装を始めました。5年間必死に修行して初めて任されたお家の施主様から「次もあなたに頼みたい!」とお言葉をいただきました。人生で初めて人から認めていただき瞬時に熱いものがこみ上げてきました。自分を必要としてくれる人がいるんだ!この仕事こそが「天職」だと気づかせていただきました。
その後、月日を重ね独立させていただきました。自分の存在価値を与えて下さったのは紛れもなくお客様です。だからこそ磨きに掛けたこの腕で恩返しし続けたい。母にも父にも誇れる仕事を提供し続けたい。これがこの仕事に掛ける私の想いです。
