塗装は恩返し
家族に誇れる仕事
3 人兄弟の長男に生まれ、女手一つで育ててもらいました。母は家庭を守るために、仕事を掛け持ち。昼夜問わず働いてくれました。家族揃って食事をする。僕の中では、夢のような話でした。本音を言えば甘えたい。でも「下の子を支えないと。お母さんに心配をかけたくない」じっと堪える幼少期を過ごしました。
この仕事に出会ったのは16歳。友達の紹介で軽い気持ちで始めましたが、性に合っていたのか、辛い修行も折れずに続けることが出来ました。20歳で結婚と子を授かり、社長からも後押しを受け、独立と言う形で一人親方になりました。これから生活がよくなると、簡単に考えていましたが、現実は甘くはありませんでした。下請け仕事は極端に安く、働けど働けど暮らしは良くはならず、、、。妻と子に申し訳ない気持ちで一杯でした。そんな中、工事に入らせていただいたお客様から、こんな一言をいただきました。「若いのに腕もいい!本当にありがとう。」きっと何気ない一言だったと思います。僕にとっては、感情が湧きあがる特別な体験でした。「このために腕を磨いて来たんだ!塗装こそが天職だ!」一条の光が差し込んだ気がしました。
職人魂の灯を再燃させてくれたお客様には感謝してもしきれません。だからこそ、この手仕事でお客様に恩返しし続けたい。苦労も見せずに育ててくれた母に、そして愛する妻と子が誇れる塗装を提供し続けたい。そう思わずにはいられないのです。
代表取締役 梅原 啓誌