イジメから立ち直る
きっかけは塗装でした
2人兄弟の末っ子として生まれた私は、父が転勤族で、友達を作れず寂しい日々を過ごしました。そんな中、両親から「お家を建てる」という報告を受けて「ついに友達が作れる!」と凄く嬉しい気持ちになりました。しかし、いざ転校すると「人見知りな性格」が仇になりイジメを受ける事に。胸が張り裂けそうで、生きている意味がわからなくなる程悩みました。それでも夜遅くまで働く両親を心配させたくないと、一人ぼっちの部屋で涙する毎日を過ごしました。徐々に学校にも行かなくなり、悪い仲間とつるむようになりました。
そんな中、地元の塗装屋の親方から「うちで勉強しろ!」とお声掛けいただき塗装道に入りました。物覚えが悪い私は、怒鳴られる日々を送りながらも「絶対に見返してやる!」と努力を続けました。するとついには、現場を任せてもらえるようになり、8年前、私が見習いで塗装させて頂いたお家を、今度は親方として塗る機会に巡り会えました。その施主様から「よくここまで頑張ったね。綺麗にしてくれてありがとう!」とお言葉を頂きました。何気ない一言かもしれませんが、私にとっては、今までの苦労が全て報われた気がして、何かが弾けたかのように男泣きしてしまいました。
”この仕事こそが天職だ!”そう教えてくれたがお客様でした。支え続けてくれた両親、そして妻と子どもに誇れる手仕事を提供しお客様に恩返しし続けたい。これがこの仕事に懸ける信念です。
