2024.02.14
【失敗しない】外壁塗装の塗料6種類のメリット・デメリットを解説・比較
外壁塗装を考える際にどんな塗料があるのか気になりませんか?
塗料には、紫外線に強い塗料、汚れに強い塗料、耐久性の高い塗料など様々な種類があります。
多くの方が塗料への知識無くて、業者の言われるがままに決めてしまっています。
しかし、外壁塗装は数百万もする大きな工事です。基本的な知識をこの学んで最適な選択ができるようにしていきましょう。
本記事では、外壁塗装の種類やそれ以外に大切なポイントを解説していっています。
この記事を読むことで、後悔しない外壁塗装を行えるようになること間違いなしです!
読むのが大変だな~という方は気軽にLINEで相談してください!LINEへの相談はコチラから
目次
塗料の種類と特徴
外壁塗装にはいろんな種類があります。種類によってどこが大きく異なるのかというと「塗料」です。
塗料は、安い物から高いものまで幅広いです。ここでは5種類の塗料の特徴と耐用年数を解説していきます。
特徴や耐用年数も学んで「これだ!」という塗料を探していきましょう。
①アクリル塗料(耐用年数4年~7年)
アクリル塗料は、その低コストと豊富なカラーバリエーションで知られ、DIYで気軽に塗装できるため塗料として人気です。特に、1液型が多く、希釈や撹拌なしで使用できるため、施工の失敗が少なく、初心者でも扱いやすいという特徴があります。内部塗装に使用すれば、10年以上の長寿命を期待できます。
しかし、紫外線に弱く劣化が早いため、外壁塗装には不向きであり、塗膜が硬くなりひび割れしやすいというデメリットも持っています。耐用年数はおおよそ5~7年と短めで、頻繁な塗り替えが必要になる可能性があります。これらの特性から、アクリル塗料は低初期コストで短期間での外壁塗装を望む場合に適していますが、長期的なコストパフォーマンスを考えると、他の塗料に比べて割高になる可能性があります。
②ウレタン塗料(耐用年数8年~10年)
ウレタン塗料は、その弾力性によりヒビ割れしにくい性質を持ち、比較的安価でありながら8~10年の耐用年数を提供します。この塗料は変色しやすいという特性もありますが、耐候性や耐水性に優れているため、外壁塗装においてはアクリル塗料よりも耐久性が高い選択肢となります。
アクリル塗料とウレタン塗料を比較すると、ウレタン塗料の方が耐用年数が長く、弾力性があるため、特にクラックが生じやすい外壁に適しています。一方で、アクリル塗料は初期コストが低く、豊富なカラーバリエーションが魅力的ですが、外壁塗装における耐用年数の短さと頻繁な塗り替えが必要になる点は、コストパフォーマンスを検討する上で重要な考慮事項です。
アクリル塗料が適しているのは、短期間での外壁のイメージ変更を望むか、特定の条件下での内部塗装など、DIYでやってみようという場合です。
③シリコン塗料(耐用年数10年~15年)
⑤フッ素塗料(耐用年数15年~20年)
フッ素塗料は、シリコン塗料と比較して長期的に耐候性と耐久性を保つことができます。特に、紫外線に対する抵抗力が非常に高く、塗装面の色あせや劣化を防ぐことができます。フッ素塗料の最大の特徴はその耐用年数であり、15年から20年以上の性能を維持することができるため、長期間にわたるメンテナンスコストの削減に貢献します。また、非常に優れた防汚性を持っているため、汚れが付きにくく、もし付着したとしても雨水などで容易に流れてくれることがあります。これにより、建物の外観を清潔に保つことが容易になります。
シリコン塗料も耐候性や耐久性に優れていますが、フッ素塗料ほどの長期間の保護能力や防汚性はありません。シリコン塗料は一般的に10年から15年の耐用年数があり、コストパフォーマンスに優れている点が魅力です。一方、フッ素塗料は少し費用が高いものの、その長期的な耐性能により、塗り替えの頻度を減らすことができるため、長期的な視点で見ればコストパフォーマンスが良いです。
⑥無機塗料(耐用年数20年以上)
無機塗料は、外壁塗装において一番耐久性や耐候性に優れ、20年以上の長期間にわたって建物を保護できます。主な特徴としては、紫外線や雨などの外部環境に強い耐候性、カビや苔の発生を抑える能力、汚れにくさやセルフクリーニング機能が挙げられます。これらの特性は、無機物を主成分とすることにより、外壁の美観を長期間維持し、メンテナンスコストを削減する効果が期待できるためです。
しかし、無機塗料には価格が高いというデメリットが存在します。無機塗料は一般的な有機塗料と比較して約2倍の単価がかかります。無機塗料の選択は、長期的な視点でコストパフォーマンスやメンテナンスの手間を考慮した上で行うべきです。特に、外壁の美観を長期間保持したい、カビや苔が生えやすい地域に住んでいる方におすすめです。
光触媒塗料(耐用年数:約5~20年)
- 特徴:
- 自己清掃機能: 汚れを分解し、自己清掃する効果があります。
- 抗菌効果: 抗ウイルスや抗菌、抗カビ機能も備わっており、屋内用の塗料としても注目を集めています。
- 長期的なコスト削減: 初期コストは高いが、長期的にはメンテナンスコストの削減に繋がります。
塗料には紹介した6種類以外に汚れを自ら分解できる光触媒塗料があります!汚れにくい外壁塗装にしたい方はおすすめです。
価格順は安価なものからアルカリ塗料<ウレタン塗料<シリコン塗料<ラジカル塗料<フッ素塗料<無機塗料です。
フッ素や無機塗料は高価な塗料ですが、その分性能も良く耐用性も長いです。長期的に見るとコストパフォーマンスが良い場合もあります。
ちなみに私たち専門業者は、シリコン塗料、ラジカル塗料、フッ素塗料、無機塗料を使用します。
アルカリ塗料やウレタン塗料は、耐用年数が短いことから使用しない業者さんが基本です。
しかし、DIYで手軽に塗り替えたいや内装の場合はアルカリ塗料やウレタン塗料で十分な場合もあります!
適切な塗料選びには、塗料の性質だけでなく、施工する業者の技術や経験も重要な要素となります。いくら高品質な塗料を使用しても、未熟な職人さんが施工すると100%の耐用年数にはなりません。業者選択には細心の注意をしていきましょう。
塗料のことは専門的すぎますので塗り処ハケと手にいつでも相談してください。
私たちは職人集団です!必ず最善の選択ができると思います。LINEで気軽に相談はコチラから
水性・油性、1液型・2液型とは?
水性塗料
水性塗料は、水を主な溶剤として使用する塗料で、VOC(揮発性有機化合物)の排出が少ないことが特徴です。このため、環境への影響が比較的小さく、室内での使用に適しています。乾燥時間が短く、塗装作業後の清掃が容易であるため、DIY愛好家にも人気があります。また、水性塗料は臭いが少なく、水で洗い流すことができます。技術の進歩により、耐久性や耐候性も向上しており、今後はどんな塗料が開発されていくかとても楽しみです。
油性塗料
油性塗料は、有機溶剤を使用しており、塗膜が強く、耐水性や耐久性に優れています。そのため、屋外の厳しい条件下でも使用でき、木材や金属の保護に適しています。しかし、VOCの排出量が多いため、使用時や乾燥時には適切な換気が必要です。油性塗料は乾燥時間が水性塗料よりも長く、油性塗料の汚れはシンナーなどの溶剤で洗浄する必要があります。また、強い臭いがあり、室内での使用には注意が必要です。
室内で油性塗料を使用すると臭いがとてもきついです笑
十分に喚起しながら使用するようにしましょう!
1液型塗料
1液型塗料は、塗料缶1つで完結し、水やシンナーを加えて薄めて使用します。価格が比較的安く、混合や攪拌の手間がなく、余った塗料は次の日にも使用できる利点があります。しかし、耐久性や耐候性が2液型に比べて劣る場合があります。
2液型塗料
2液型塗料は、主剤と硬化剤を混ぜ合わせて使用するタイプで、混ぜることで硬化反応が起こり、強固な塗膜を形成します。これにより高い耐久性と耐候性を実現し、様々な場所に塗装することが可能です。しかし、価格が高く、混合や攪拌の手間があり、混ぜた後は使用するまでの時間(可使時間)が限られているため、作業には注意が必要です。
塗装には様々な塗料があります。分からないことがあれば職人集団の私たちにいつでも気軽に相談してください!
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耐候性に優れた塗料の特徴
高耐UV性
- フッ素塗料: 紫外線による劣化に非常に強く、色あせや塗膜の劣化が非常に少ないです。フッ素塗料は約15~20年という長い耐用年数を持ち、外壁の美観を長期間維持します。高耐UV性のフッ素塗料の中には、日本ペイントの「パーフェクトトップ」などがあります。
高耐水性
- シリコン塗料: 高い耐水性を持ち、雨水などの浸透を防ぎます。水分は基本外壁のひび割れから侵入してきます。シリコン塗料は樹脂をベースにしており、約10年から15年の耐用年数が期待できる塗料です。塗膜が弾力性に富むため、ひび割れが発生しにくい特徴があります。
防汚性
- フッ素塗料: 汚れが付きにくく、付着しても雨水で洗い流されやすい自浄作用を持っています。このため、建物を清潔に保ちメンテナンスが容易です。フッ素塗料は、その防汚性能の高さから、商業施設や高層ビルなどにも多く用いられています。
- 光触媒塗料: 光触媒作用により、太陽光の下で何もしていないのに汚れを分解する特徴があります。例えば、TOTOの「ハイドロテクト」や日本ペイントの「フォトフレッシュ」が有名です。特に、光触媒塗料は、大気汚染物質の分解や抗菌作用も期待できます。
化学的安定性
- 無機塗料: 化学的に非常に安定しており、酸性雨や大気汚染による損傷から建物を守ります。無機塗料は耐久性が非常に高く、20年以上の耐用年数を持つ製品もあります。ケイ素を含む塗料などがこのカテゴリに含まれます。
これらの塗料を選ぶ際には、建物の立地条件、使用環境、予算、そして求める外壁の美観を考慮する必要があります。また、塗料の性能を最大限に引き出すためには、専門的な知識と技術を持つ塗装業者に施工を依頼することが重要です。耐候性に優れた塗料を選択し、適切な施工を行うことで、外壁を長期にわたって保護し、美しい外観を維持することができます。
外壁塗装をやっていく中で、「長持ちさせたい!」「コスパ良くしたい!」「汚れにくくしたい」などの考えがあると思います。
ですが、塗装の知識がないからどうしたら良いんだろうと思っている方!気軽にLINEで相談してください。
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環境に優しい塗料の選択
エコ塗料の種類と特性
エコ塗料には主に以下のような種類があります。
- 水性塗料: 溶剤として水を使用し、VOC(揮発性有機化合物)の排出が少ない。
- 天然塗料: 植物由来の油や樹脂、天然ワックス、顔料を使用した塗料。
- 低VOC塗料: VOCの排出を極限まで減らした塗料。
- 余った塗料: 何らかの理由で余った塗料を使用する。
メリット
- 環境保護: VOCの排出量が少ないため、大気汚染やオゾン層の破壊を防ぎます。
- 健康への配慮: 普通の塗料に比べて有害な化学物質が少ないため、塗装作業者や居住者の健康を守ることができます。
- 資源の有効利用: 天然素材の使用やリサイクル材料の利用により、資源の持続可能な利用を促進します。
デメリット
- コスト: エコ塗料は従来の化学塗料に比べて価格が高い場合が多く、費用が大きくなります。
- 性能のバリエーション: 一部のエコ塗料は耐久性や防水性が従来の化学塗料に比べて劣る場合があり、使用環境によっては適さないことがあります。
- 適用範囲の限定: 全ての塗装条件や基材に適用できるわけではなく、選択肢が限られることがあります。
サステナブルな塗装選択の重要性は、単に環境に優しい塗料を選ぶことだけでなく、塗装全体のライフサイクルを通じて環境への影響を最小限に抑えることを意味します。これには、塗料の製造過程、適用性、耐久性、および最終的な廃棄方法の考慮が含まれます。適切なエコ塗料の選択と使用は、建物の持続可能性を高め、将来世代への環境遺産を守る上で重要な役割を果たします。
塗料には艶ありと艶なしがある?
艶あり塗料の特徴
- メリット: 艶あり塗料は、表面が光沢を持ち、新築のような美しい見栄えを提供します。汚れが付着しにくく、耐久性が高いため、長期間美観を保つことができます。またカラーバリエーションが豊富なことも艶ありの良さです。
- デメリット: しかし、艶の効果は永続的ではなく、時間とともに失われる可能性があります。艶が消えた場合は、色褪せが出てきて外観にムラがあるように見える場合があります。また、艶の感じによっては安っぽく見える場合もあります。
艶なし塗料の特徴
- メリット: 艶なし塗料は、落ち着いた雰囲気を演出し、大人っぽくおしゃれな外観になります。艶ありは色褪せが目立ちやすいですが、艶なしは色褪せが目立ちにくいです。色決めの際には、艶ありと艶なし両方見比べてみてください。
- デメリット: 一方で、艶なし塗料は艶あり塗料に比べて汚れが目立ちやすく、商品のカラーバリエーションが少ないため色や塗料の選択肢が限られます。また、価格が高くなることもあります。
見え方の違い
- 艶あり: 光沢があり、新築のようなピカピカとした見た目を提供します。外壁の凹凸がはっきりとし、明るい外観になります。
- 艶なし: マットな仕上がりで、落ち着きがあり高級感を演出します。和風の建物やモルタルの意匠性が重視された模様仕上げに適しています。
艶の選択は、塗装する対象や周囲の環境、個人の好みによって異なります。艶ありは新しい、清潔感のある見栄えを好む場合に、艶なしは落ち着いた、高級感のある仕上がりを求める場合に適しています。どちらを選ぶかは、最終的には自分の好みと塗装する物件の特性を考慮して決定することになります。
慎重に業者さんと一緒に決めていきましょう。