外壁塗装で「中塗り」「上塗り」「1日で終わるか」と調べているあなたは、きっと塗装工程の流れや仕上がりについて疑問や不安をお持ちですよね。
「中塗りと上塗りってどう違うの?」「1日で仕上げられるの?」など、外壁塗装を検討する上で気になる点は多いと思います。
この記事では、塗装職人の視点から、分かりやすく丁寧に解説していきます。失敗しない外壁塗装のポイントをしっかり押さえていきましょう!
この記事を読むと分かること:
- 中塗りと上塗りの役割や目的が分かる
- 中塗りと上塗りを1日で終わらせることが可能か分かる
- 塗装工程を省略するとどんなリスクがあるか分かる
- 信頼できる業者の選び方が分かる
- 仕上がりチェックの方法が分かる
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外壁塗装における中塗りと上塗りの基本情報
外壁塗装の中塗りと上塗りは、どちらも仕上がりの美しさと耐久性を左右する重要な工程です。
中塗りが上塗りの土台を形成し、塗膜の厚みや均一性を整えるのに対し、上塗りはその上に保護膜を作り、美観や耐久性を確保します。
特に、使用する塗料が基本的に同じであることが多いため、施工の丁寧さや乾燥時間の確保が仕上がりに大きく影響します。
この項目では、それぞれの役割や目的、工程の注意点、乾燥時間の重要性について詳しく解説していきます。
中塗りと上塗りの役割と目的
中塗りの役割と目的
中塗りは、下塗りで整えた下地の上に塗料を重ねる工程で、以下の目的があります:
- 塗膜の厚みを整える:均一な塗膜を形成し、外壁全体を保護するための基盤を作ります。
- 発色を補助する:下地の色を覆い隠し、上塗りの塗料が美しく見えるようにします。
- 上塗りの密着性を高める:中塗りがあることで、上塗り塗料がよりしっかりと塗膜に密着します。
上塗りの役割と目的
上塗りは、中塗りの上に仕上げとして塗る工程で、以下の役割を果たします:
- 美観を整える:色の統一感や艶を与え、仕上がりの美しさを確保します。
- 耐久性を向上させる:雨風や紫外線に耐える保護膜を作り、外壁全体の寿命を延ばします。
- 撥水効果を高める:塗膜に撥水性能を付与し、汚れやカビの付着を防ぎます。
中塗りと上塗りは、それぞれの役割が異なりながらもお互いを補完する関係です。この2つが適切に施工されることで、外壁塗装の仕上がりと耐久性が大きく向上します。
中塗りと上塗りで使用する塗料は同じ?その理由
同じ塗料を使用するのが一般的
外壁塗装では、中塗りと上塗りに基本的に同じ塗料を使用します。その理由は以下の通りです:
- 塗膜の一体感を確保
中塗りと上塗りで異なる塗料を使うと、塗膜が分離して密着性が低下するリスクがあります。同じ塗料を使用することで、塗膜の密着性や耐久性が確保されます。 - 発色や艶を統一
異なる塗料を使うと、発色や艶にムラが生じる可能性があります。同じ塗料を使うことで仕上がりが美しくなります。 - コストの削減
中塗りと上塗りで同じ塗料を使うことで、塗料の管理が容易になり、無駄を省けます。
例外として異なる塗料を使うケース
一部の特殊な現場や塗料メーカーの指示で、中塗り用・上塗り用の塗料を分ける場合もあります。ただし、これは特定の条件に限られ、一般住宅の外壁塗装では稀です。
注意点
- 塗料の種類を確認することが重要:同じ塗料でも、中塗り・上塗りで濃度や量を調整する場合があります。
- 乾燥時間を守る:同じ塗料を使用しても、乾燥が不十分だと仕上がりが悪くなります。
中塗りと上塗りの工程が仕上がりに与える影響
仕上がりの美観に与える影響
- 色ムラを防ぐ
中塗りが適切に行われていれば、上塗りの発色が均一になります。逆に、中塗りにムラがあると、最終的な仕上がりで色ムラが目立つことがあります。 - 艶や質感を均一にする
中塗りと上塗りの塗膜が均一であれば、仕上がりに高級感が出ます。
耐久性への影響
- 中塗りが基盤を作る
中塗りが塗膜全体の厚みを整えることで、上塗りの耐久性を支えます。 - 上塗りが保護層を作る
上塗りは外部からのダメージを防ぐため、中塗りがしっかりしているほど上塗りの効果が発揮されます。
具体例
- 中塗りを省略:塗膜の薄い部分が発生し、数年で塗装が剥がれる可能性が高まります。
- 上塗りを丁寧にしない:防水性が十分に確保できず、外壁の劣化が早まります。
中塗りと上塗りを正確に行うための注意点
注意点①: 塗膜の厚さを均一にする
- ローラーや吹き付け機を使用する際に、重ね塗りを丁寧に行うことが重要です。
- 塗膜が薄すぎると、耐久性が大幅に低下します。
注意点②: 塗料の乾燥時間を守る
- 中塗り後の乾燥時間を守らないと、塗料がしっかりと硬化せず、剥がれやムラの原因となります。
注意点③: 職人の技術力
- 塗装職人の経験や技術力が仕上がりを左右します。信頼できる業者に依頼することが大切です。
中塗りと上塗りを1日で終わらせるのは可能?
「中塗りと上塗りを1日で仕上げることは可能か?」という疑問はよく聞かれます。
結論として、条件が揃えば可能な場合もありますが、基本的には難しいです。
外壁塗装は、乾燥時間や塗料の特性に大きく依存します。無理に1日で終わらせると、仕上がりや耐久性に悪影響を及ぼす可能性が高いです。
この項目では、1日施工が可能な条件や注意点、そしてそれが難しい理由を詳しく解説していきます。
中塗りと上塗りを1日で行う場合の現実的な条件
1日で中塗りと上塗りを行うには、いくつかの条件が揃う必要があります。
以下にその条件を詳しく解説します。
条件1: 速乾性の塗料を使用
乾燥時間が非常に短い速乾性塗料を使用する場合、短時間で次の工程に進むことが可能です。ただし、速乾性塗料は一般的な塗料よりも高価であり、施工時の管理が難しい場合があります。
条件2: 気象条件が良好
天候が施工に適していることが必須条件です。
- 気温: 15~25℃
- 湿度: 50~60%以下
- 雨や風: なし
これらが揃っていると乾燥が早まり、施工時間を短縮できます。
条件3: 塗装面積が小さい
施工面積が小さい場合、乾燥時間が短縮されるため、1日で仕上げられる可能性があります。例えば、部分的な塗装や30坪未満の小規模住宅などが該当します。
条件4: 十分な人員と効率的なスケジュール
熟練した職人が複数人で作業を分担することで、1日施工が現実的になる場合があります。
中塗り・上塗りの乾燥時間とスケジュールの関係
一般的な乾燥時間
- 中塗りの乾燥時間: 約4~8時間
- 上塗りの乾燥時間: 中塗り同様
このように、通常の塗料では最低でも1日以上の時間を要します。乾燥時間を省略すると、塗膜が硬化せず、性能が低下します。
乾燥時間を守らないとどうなる?
- 剥がれやムラが発生
塗膜が完全に硬化しないまま次の工程に進むと、塗膜が剥がれたり、仕上がりにムラが出る可能性が高まります。 - 耐久性が低下
乾燥不良の塗膜は外的要因に弱く、早期に劣化するリスクがあります。
1日施工で発生しやすいトラブルとその原因
トラブル1: 塗膜の剥がれ
中塗りの乾燥が不十分なまま上塗りを行うと、塗料がうまく密着せず、剥がれる可能性があります。
トラブル2: 色ムラの発生
乾燥不足の状態で上塗りを行うと、塗料の層が均一にならず、見た目にムラが出ます。特に濃色系の塗料では目立ちやすいです。
トラブル3: 耐久性の低下
塗膜の硬化が不十分なため、紫外線や雨風に弱く、数年以内に塗り直しが必要になるケースがあります。
原因の分析
- 施工スケジュールの無理な短縮
- 使用塗料の特性に合わない作業条件
- 天候や気温の影響を軽視した計画
中塗りと上塗りを急いだ場合の仕上がりや耐久性への影響
急ぐことで生じる問題
- 仕上がりの質が低下
塗膜が完全に硬化していない状態で次の工程に進むと、塗料が不均一になり、美観が損なわれます。 - 塗料本来の性能が発揮されない
撥水性や防汚性、紫外線耐性など、塗料が持つ性能が十分に発揮されません。 - 外壁全体の寿命が短縮
通常10~15年持つはずの塗装が、5年ほどで劣化するケースがあります。
急がず施工するメリット
- 均一で美しい仕上がり
- 塗膜の強度が確保される
- 長期間の耐久性
30坪の一般住宅で1日施工が難しい理由
理由1: 施工面積が広い
30坪の住宅では、外壁面積が100平方メートル以上に及びます。この面積を1日で中塗りと上塗りまで仕上げるのは、塗料の乾燥時間や施工の丁寧さを考えると非現実的です。
理由2: 乾燥時間が足りない
上述のように、塗料には適切な乾燥時間が必要です。広い面積をカバーする場合、乾燥時間を削って作業を進めることは、仕上がりに悪影響を及ぼします。
理由3: 職人の体力と集中力
1日で広い面積を施工しようとすると、職人の集中力が低下し、細部の仕上がりが雑になるリスクがあります。