迷惑かけてばかり
だった家族を守る
いわゆる一般家庭で育ち何の不自由もなく過ごしてきました。しかし高校生の時に両親が離婚。母はパート、姉はフリーターで生計を立ててくれていました。僕も、知人の紹介で塗装の仕事を始めたのですが、遊び盛りで家に生活費をいれず、身の回りの事も甘えてばかりでした。
お母さんは、脚が悪くて立ち仕事は辛いはずなのに、仕事を掛け持ちしてまで生活を支えてくれました。それなのに僕は、母や姉に迷惑ばかりかけては、悲しませていました。ある日、母に怒られる訳でもなく、凄く悲しい表情で「あんた、このままで大丈夫?」って言われた事がありました。瞬間的に、それまでの後ろめたい気持ち、情けない気持ちが入り混じり申し訳ない気持ちでいっぱいで涙が止まりませんでした。
それから数日後、現場で作業してる時「綺麗になったね、丁寧にしてくれてありがとう」とお客様が汚れた手を握りお礼を言ってくれました。「こんな自分でも誰かの役に立てるんだ!」と感じられて、また涙が溢れてきて、曇った空がスカッと晴れたような気持ちになりました。「この仕事こそが天職だ!」覚悟がきまりました。
自分の存在価値を与えてくれたお客様には、ただただ感謝しかありません。だからこそ、これからもずっと塗装を通じてお客様に恩返しし続けたい。母と姉と家族、子どもに胸を張れる仕事を提供し続けたい!この信念を持って塗装道を邁進したいと決めています。
