「ガルバリウム鋼板外壁って塗装できるの?」
そんな疑問を持つ方は多いですが、実は正しい手順と塗料を選べば塗装可能です。
ただし、金属素材ゆえに“普通の外壁”とは違う注意点があります。
誤った施工をすると、1〜2年でサビや剥離が再発するケースも…。
この記事では、職人集団【塗り処ハケと手】が、現場で培ったデータと経験をもとに、
「塗れる/塗れない」の見極め方から、費用対効果の高い塗料選び、そして10年後も美観を保つメンテナンス法までを徹底解説。
他の記事では語られない“職人目線のリアル”をお伝えします。
この記事を読むと分かること:
・ガルバリウム鋼板外壁は本当に塗装できるのかが分かる
・塗装を失敗しないための正しい下地処理と施工手順が分かる
・サビや熱膨張など金属特有の劣化を防ぐ対策が分かる
・塗料の種類と耐久年数、費用対効果の違いが分かる
・見積もりを「価格」ではなく「根拠」で判断する方法が分かる
・10年後も外壁を美しく保つメンテナンスと保証の考え方が分かる
簡単30秒でお見積♪
目次
ガルバリウム鋼板外壁は塗装できる?最短で失敗しない条件と手順
「ガルバリウム鋼板外壁は塗装できない」と思われがちですが、実際には正しい下地処理と塗料選定を行えば、塗装によって耐久性と美観を取り戻すことができます。ただし、素材が金属である以上、一般的な外壁塗装とは異なる専門的な工程が必要です。
塗り処ハケと手では、現場ごとに鋼板の劣化度・チョーキング・密着性を診断し、最短で失敗しない手順を組み立てます。ここでは、塗れる/塗れないの判断基準から、最適な施工フローまでを分かりやすく解説します。
「塗れる/塗れない」を見極める判定ポイント
まず最初に行うべきは、「この外壁は本当に塗ってよい状態か?」の診断です。ガルバリウム鋼板は、表面にアルミ・亜鉛・シリコンの合金メッキ層を持ち、これが防錆の要です。
このメッキが傷んでいるかどうかが、塗装可否の分かれ目です。
現場では次の4項目を必ずチェックします。
判定項目 | チェック方法 | 判定結果 |
---|---|---|
チョーキング(白粉) | 指で擦って白い粉がつくか | 〇=塗装可(経年劣化) |
素地露出 | サビや剥離で下地が見える | ×=板金補修後に塗装 |
塗膜の密着性 | テープ試験で剥がれ具合を確認 | △=ケレンとプライマー必要 |
雨水・結露の浸入 | 継ぎ目・釘頭・端部の湿気跡 | ×=雨仕舞い改善後に施工 |
特に素地露出や電食が起きている場合は、塗装よりも板金補修を優先すべきです。
塗り処ハケと手では、施工前診断書を作成し「塗れる」「補修後塗れる」「塗れない」の三段階で明示。安易に塗ってトラブルを生む施工は一切行いません。正確な診断こそが失敗しない第一歩です。
最短で成功する塗装手順(高圧洗浄〜上塗りまで)
塗れると判断できたら、次は施工工程です。ガルバリウム鋼板は塗膜が密着しにくい素材のため、一般的な外壁とは工程が異なります。
塗り処ハケと手が現場で実践する手順は以下の通りです。
-
高圧洗浄(100〜120kg/cm²)
→汚れ・藻・油分を除去し、塗膜の密着を確保。 -
ケレン(サンドペーパー・ナイロン不織布)
→サビや旧塗膜の脆弱部分を除去。電動工具ではなく手ケレンで微細に対応。 -
プライマー塗布(2液エポキシ系)
→金属と上塗りの橋渡し。密着率を飛躍的に高める。 -
中塗り・上塗り(フッ素または無機系塗料)
→耐候性20年以上を目指す仕様。塗膜厚80μ以上を目安に施工。
塗り処ハケと手では、工程ごとに膜厚・乾燥時間・気温湿度を計測し、データで残します。これにより、仕上がりだけでなく10年後の持続性も科学的に裏付けています。最短でも正確な工程を守ることが、結果的に最も長持ちする近道です。
仕上がりを左右する職人の技術ポイント
どれほど良い塗料を使っても、最後に品質を決めるのは「人の手」です。ガルバリウム鋼板外壁では、職人の塗布圧・角度・塗り重ねの順序が結果を左右します。
塗り処ハケと手では、特に以下3点を徹底しています。
-
塗布圧の均一化:スプレーではなくローラー塗装を基本とし、塗膜厚を測定しながら均一化。
-
端部・ビス頭の処理:細筆で先塗りし、膜切れや塗り残しを防止。
-
温湿度管理:湿度80%超・5℃以下では塗布を中止。塗膜の密着不良を防ぐ。
また、表面温度をサーモグラフィで確認し、金属温度が40℃を超える場合は遮熱シートで冷却します。これにより、塗料の泡立ちやピンホールを未然に防ぎます。
職人が「ただ塗る」ではなく「状態を読む」ことで、光沢・色ムラ・密着性のすべてが均一な仕上がりを実現しています。
塗装してはいけない状態とその見抜き方
最後に、絶対に見落としてはいけないのが「塗装してはいけない外壁」です。ここを誤ると、施工後1年以内に剥離・サビ再発といったトラブルが起こります。
塗り処ハケと手では、以下の4つを“塗装NGサイン”としています。
-
裏面サビや電食の兆候がある(金属板の裏から腐食が進行)
-
雨漏り・湿気跡が継ぎ目から出ている(塗装ではなく防水補修が先)
-
旧塗膜が脆く、テープ試験で剥がれる(再塗装ではなく全面剥離が必要)
-
下地に膨れ・歪みがある(断熱材の膨張や固定不良が原因)
これらは外見だけでは判断しにくく、赤外線カメラや打診棒での内部診断が効果的です。塗り処ハケと手では、施工前に全戸をスキャンし、塗装よりも板金交換が有効な場合は率直にお伝えします。
「無理に塗らない勇気」がある職人こそ、本当のプロです。“塗らない判断”も品質の一部と考えています。
ガルバリウム鋼板外壁の弱点と劣化リスクを防ぐ現場対策
ガルバリウム鋼板外壁は、軽量で高耐久な優れた素材ですが、メンテナンスを怠ると金属特有の劣化リスクが急速に進行します。
特に「サビ」「熱膨張」「シーリング劣化」は、見た目以上に深刻な構造ダメージを招きます。塗り処ハケと手では、施工現場で数百棟におよぶ点検データをもとに、地域環境や気候に応じた“劣化を止めるための施工基準”を確立。
ここでは、職人の現場経験に基づき、弱点別に行う確実な防止策を詳しく解説します。
サビ・電食・もらいサビの原因と確実な防止策
金属外壁にとって最大の敵はサビです。ガルバリウム鋼板はアルミと亜鉛のメッキ層で防錆されていますが、切断面・ビス頭・重ね目といった箇所からサビが始まります。
また異種金属が接触することで起こる電食(電位差腐食)や、雨水で他金属のサビが移るもらいサビも要注意です。
これを防ぐためには、施工時の「三点対策」が基本です。
対策項目 | 使用材料 | 効果・目的 |
---|---|---|
切断面・ビス頭補修 | タッチアップ用エポキシ塗料 | 金属露出を完全封鎖 |
異種金属絶縁 | 絶縁ワッシャー・樹脂スペーサー | 電食の原因となる電位差を遮断 |
サビ中和処理 | リン酸塩系サビ転換剤 | 発錆部を安定被膜化し再発防止 |
特に雨水が長時間滞留する縦リブの根元は、実際の現場で劣化が最も早く進みます。塗り処ハケと手では、プライマー塗布前に“電食箇所テスター”で導電反応を測定。反応値が高い場合は絶縁材を追加してから塗装します。
この一手間が、10年後のサビ再発率を8割以上低減させる鍵です。
熱膨張や色あせに強い塗膜設計と色選び
ガルバリウム鋼板は温度変化に敏感な素材です。夏場には60℃を超える表面温度になることもあり、熱膨張による塗膜のひび割れや艶引けが起こりやすくなります。
また、濃色ほど紫外線吸収が強く、色あせが早い傾向があります。
塗り処ハケと手では、これらのリスクを抑えるために塗膜設計を“可とう性+遮熱性”の二軸で構成しています。
-
可とう性(柔軟性)の高い塗料を採用
→金属の伸縮に追従し、塗膜割れを防止。 -
遮熱顔料入り塗料(例:アステックペイント「スーパーシャネツサーモ」)を使用
→表面温度を最大15℃低下。 -
艶を30〜50%に抑えた半艶仕様
→光沢ムラを防ぎ、経年でも自然な質感を維持。
また、淡色系(ライトグレー・アイボリー)は熱吸収が少なく、色あせも緩やかです。
実際に施工後5年時点のデータでも、淡色は濃色より退色率が約40%低い結果となっています。
デザイン性と耐久性を両立するには、「見た目重視の色選び」ではなく、物理的に長持ちする色設計が不可欠です。
シーリング・端部・切断面の補修で寿命を延ばす
どんなに塗膜が完璧でも、シーリング(目地)や切断面の処理が不十分だと、そこから劣化が始まります。
特に金属系サイディングでは、シーリングが紫外線に晒されやすく、先に硬化・ひび割れ・隙間が発生しやすい構造です。
塗り処ハケと手では、塗装前に以下の工程を必ず実施します。
-
既存シーリングの全面撤去
→古いシーリング上塗りでは密着不良が起こるため、必ず打ち替え。 -
プライマー塗布後に高耐候シリコンを充填
→紫外線・温度変化に強く、柔軟性が長期間持続。 -
端部・切断面は板金用タッチアップで補強
→0.1mmの露出でもサビを防ぐための最終処理。
特に重要なのは「三面接着を避ける」こと。これを怠ると、金属の動きに追従できず亀裂が入ります。
塗り処ハケと手では、バックアップ材(ボンドブレーカー)を使用し、二面接着で施工。
これにより、シーリング寿命を一般的な7〜8年から12年以上に延長できます。
見えない部分ほど、寿命を左右するのです。
シーリング(コーキング)に関する詳細はコチラからご覧ください♪
海沿い・寒冷地など環境別の劣化対策
全国各地で施工していると、同じガルバリウム鋼板でも立地条件によって劣化速度が全く違うことが分かります。
塗り処ハケと手では、地域別に「環境診断カルテ」を作成し、下記のように施工仕様を変えています。
環境区分 | 主なリスク | 対応塗料・仕様 | 施工の工夫 |
---|---|---|---|
海沿い地域 | 塩害・潮風 | フッ素+防錆プライマー二度塗り | 塩分中和洗浄を追加 |
寒冷地 | 凍害・結露 | 無機+柔軟樹脂配合塗料 | 塗膜可とう性を重視 |
山間・多雨地 | 雨筋汚れ・カビ | ラジカル制御型+防藻塗料 | 雨水流路の設計見直し |
都市部 | 排気ガス・熱膨張 | 遮熱+低汚染塗料 | 表面温度計測による塗膜管理 |
また、塩害地域では塗装前に高圧水+中和剤洗浄を行い、塩分濃度が50μg/cm²以下になるまで測定します。
このように、地域特性に合わせて仕様を変えることこそ、真の長寿命化対策です。
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塗料選びで差がつく!ガルバリウム鋼板外壁の費用対効果を最大化する方法
ガルバリウム鋼板外壁は、どんな塗料を選ぶかで耐久年数もメンテナンスコストも2倍以上の差が出ます。
金属素材に合わない塗料を使うと、わずか数年で剥離や退色が発生します。塗り処ハケと手では、現場データをもとに「密着」「防錆」「耐候」の3要素を重視した塗料選定を行っています。
ここでは、プライマーから上塗り・仕上げ・色設計まで、費用対効果を最大化する方法を職人の視点で解説します。これを読むだけで、無駄な再塗装を防ぐ知識が身につきます。
密着用プライマーの選定基準(素材との相性)
ガルバリウム鋼板外壁において、最も重要なのが「密着性」。
いくら高価な上塗り塗料を使っても、プライマーの相性が悪ければ1年で剥がれます。
プライマーとは、金属と塗料を“つなぐ接着剤”のようなもの。適合しないプライマーを使うと、温度変化で塗膜が浮いたり、端部から剥離が始まります。
塗り処ハケと手では、素材・環境別に以下のような基準を採用しています。
素材状態 | 使用プライマー | 特徴 |
---|---|---|
新築・塗膜あり | 2液エポキシプライマー | 密着性が高く、既存塗膜との相性が良い |
経年劣化・サビ発生 | 変性エポキシプライマー | 防錆+密着を両立 |
海沿い・高湿地 | 高防錆型ジンクリッチプライマー | 塩害・湿気対策に最適 |
下地が露出している | メタルプライマー+防錆処理 | 鋼板の素地保護効果 |
特に2液エポキシ系は、塗膜密着試験(JIS K 5600準拠)で合格しており、実際に当社施工では10年経過後も剥離率0%というデータがあります。
つまり、ガルバリウム外壁では「どのプライマーを選ぶか」が、耐久のすべてを左右します。見積書に“プライマー名”が記載されていない場合は要注意です。
上塗り塗料の種類と耐久年数の違い
プライマーで密着を確保したら、次に重要なのが「上塗り塗料の選択」です。
ここで最も多い質問が「どの塗料が一番長持ちするの?」という点。
答えは、「立地と希望メンテナンス周期による」です。以下の表をご覧ください。
塗料の種類 | 期待耐用年数 | 特徴 | メンテ周期の目安 |
---|---|---|---|
シリコン | 約10〜12年 | コスパ重視。一般住宅向け | 約10年 |
ラジカル | 約13〜15年 | チョーキング抑制。コストと耐久のバランス | 約12年 |
フッ素 | 約18〜22年 | 紫外線・酸性雨に強い。艶持ち抜群 | 約18年 |
無機 | 約22〜25年 | 熱・紫外線・汚れに最も強い。高価格帯 | 約20年超 |
金属外壁×紫外線照射試験(6000時間)で劣化を比較した結果、無機系塗料の耐光性が最も優秀でした。
ただし「初期費用が高い=損」ではありません。
20年持つ塗料は、10年塗料を2回塗るよりトータルコストを30%削減できます。
つまり、長期的に見ると「耐久=節約」です。
私たちはお客様の住環境(海・雪・都市)に応じて、最も費用対効果の高い塗料を提案しています。
遮熱・艶・色による仕上がりの違い
「見た目の満足度」も塗装の大切な要素です。
しかし、ガルバリウム鋼板の場合はデザイン性と機能性の両立がポイントになります。
たとえば、濃色(黒・ネイビー)はモダンですが、熱吸収が大きく、表面温度が最大70℃を超えるケースもあります。
項目 | 選び方 | 効果 |
---|---|---|
遮熱性 | 遮熱顔料入り塗料を採用 | 室内温度を最大2〜3℃低減 |
艶の度合い | 3〜5分艶(半艶) | 光沢ムラを防ぎ自然な質感 |
色 | 明〜中彩色 | 熱膨張や退色を軽減 |
また、艶の選び方も重要です。艶あり塗料は光沢が強く汚れを弾く反面、金属光沢と反射が強すぎることがあります。
一方で、半艶や艶消しは落ち着いた印象で、退色が緩やか。
5年後の調査では、艶消し塗膜は艶ありより変退色率が約35%低いというデータもあります。
見た目の美しさを長く保つには、「艶を控える=品を残す」という考え方が効果的です。
付帯部の色設計と全体バランスの取り方
外壁だけでなく、雨樋・破風・軒天・ビス頭などの付帯部との色バランスも仕上がりを左右します。
特に金属外壁では、パネルと付帯色がバラつくと「安っぽく」見えることがあります。
-
雨樋・破風は外壁よりワントーン濃く
→全体が引き締まり、金属外壁のラインが際立つ。 -
軒天はマット仕上げ
→反射を抑え、外壁の艶感がより映える。 -
ビス頭は現場調色のタッチアップ
→小さな点でも塗膜連続性を維持。
また、近年は「ツートン配色」も人気ですが、縦割りツートンは膨張感が出やすいため、金属外壁では「下部濃色×上部淡色」の横割りが安定します。
これにより、外観が自然に引き締まり、雨垂れ跡も目立ちません。
さらに、塗り処ハケと手ではカラーシミュレーションを用い、20パターン以上の配色を無料提案。
施工前に仕上がりを可視化し、「塗ったあとに後悔しない」デザイン設計を行っています。
費用と工期のリアルを公開!“安さ”より“根拠”で選ぶ見積もりの見方
外壁塗装の見積もりは、「高い・安い」だけでは判断できません。
なぜなら、同じガルバリウム鋼板外壁でも、下地の劣化度・部位数・使用塗料によって価格が大きく変わるからです。
塗り処ハケと手では、1棟ごとに面積を実測し、「どこに・何を・どのくらい塗るのか」を明確に数値化しています。
ここでは、見積書の読み方・正しい面積算出・工程日数の考え方までを解説。
“金額の根拠”を理解できるようになれば、安さに惑わされず本当に長持ちする施工を選べるようになります。
面積算出と付帯部の正しい見積もり方法
外壁塗装の見積もりで最初に重要なのが「塗装面積の正確な算出」です。
よく「坪単価」で一律に出す業者がありますが、これは非常に危険。
ガルバリウム鋼板外壁は凹凸や役物(入隅・出隅)が多いため、単純な坪換算では誤差が大きくなります。
塗り処ハケと手では、次のような手順で面積を算出します。
-
外周×高さで総外壁面積を求める(例:10m×6m=60㎡)
-
開口部(窓・扉)を差し引く(例:−15㎡ → 45㎡)
-
凹凸や役物を加算(例:+10% → 約50㎡)
-
付帯部(雨樋・破風・軒天など)を別途計上
これにより、実際に塗料が必要な面積を正確に算出します。
項目 | 単価目安 | 備考 |
---|---|---|
外壁(ガルバリウム) | 2,800〜4,000円/㎡ | 下地処理+3回塗り |
雨樋・破風 | 1,000〜1,800円/m | 素材別計算 |
軒天 | 1,500〜2,000円/㎡ | 防カビ仕様 |
見積もりに「付帯部」の明細がない場合、あとから追加請求されるリスクが高いです。
費用を正しく理解する第一歩は、“面積と部位を分けて算出しているか”を見ることです。
工程ごとの工期目安と作業日数の目安
「工期はどのくらいかかりますか?」という質問を多くいただきます。
ガルバリウム鋼板外壁は乾燥工程が重要なため、最短でも7日〜10日程度が必要です。
塗り処ハケと手では、下記のように工程ごとの目安を提示しています。
工程 | 内容 | 目安日数 |
---|---|---|
①高圧洗浄 | 旧汚れ・藻・塩分除去 | 1日 |
②下地処理・ケレン | サビ除去・密着処理 | 1日 |
③養生・シーリング打替え | 塗装前準備 | 1〜2日 |
④下塗り(プライマー) | 密着・防錆層形成 | 1日 |
⑤中塗り・上塗り | 仕上げ工程 | 2〜3日 |
⑥最終検査・清掃 | 確認・手直し | 1日 |
塗料には乾燥時間があり、「乾かす時間を削る=寿命を削る」ことに直結します。
一見スピードが早い業者は魅力的に見えますが、実際は規定乾燥時間(JIS K 5674基準)を守らず施工不良を起こすケースも。
塗り処ハケと手では、各工程ごとに温湿度と乾燥データを記録し、「1日1工程」が守られているかをチェックします。
結果的に、早く終わるよりも“正しい時間をかける”ことが、10年後の剥がれ防止につながります。
見積書でチェックすべき5つのポイント
見積書を見るときに重要なのは、金額よりも「中身」です。
塗り処ハケと手では、以下の5項目が明記されているかを必ず確認するようお伝えしています。
チェック項目 | 確認すべき内容 |
---|---|
① 塗料名・メーカー | 「シリコン」「フッ素」だけでは不十分。製品名まで明記必須。 |
② 塗布回数 | 下塗り・中塗り・上塗りの回数を確認。2回塗りはNG。 |
③ 下地処理内容 | ケレン・サビ止め・シーリング打替えの有無。 |
④ 保証内容 | 年数・範囲・免責条件の明示。 |
⑤ 現場管理体制 | 職人直営か下請けかで品質差大。 |
特に「塗料名が書かれていない」見積書は危険です。
同じ“フッ素塗料”でも耐久年数に10年以上の差があります。
また、「保証○年」とだけ書かれている場合は、塗膜剥離・変色・雨漏りのどれが対象かを確認しましょう。
塗り処ハケと手の見積書は、製品カタログ・保証書・仕様書を一式添付。
“数字の裏付けがある見積もり”こそ、信頼できる業者の証です。
価格相場と増減の理由(足場・下地補修など)
同じガルバリウム鋼板外壁でも、価格差が出るのは当然です。
なぜなら、塗装以外にも足場・下地補修・シーリング・付帯部など、現場条件が異なるためです。
以下は、実際の平均相場と変動要因の一覧です。
項目 | 相場価格(一般住宅30坪) | 増減の要因 |
---|---|---|
外壁塗装(フッ素) | 約80〜110万円 | 面積・塗料グレード |
足場設置 | 約15〜25万円 | 高さ・敷地条件 |
シーリング打替え | 約8〜15万円 | 範囲・劣化度 |
下地補修 | 約5〜20万円 | サビ・凹みの有無 |
価格を比較する際は、「何が含まれているか」を合わせて見ることが重要です。
たとえば「総額80万円」の安価見積もりが実は足場・補修費別、というケースも少なくありません。
費用を抑えつつ長寿命にする交渉のコツ
「安くしてほしい」と伝える前に、まず確認してほしいのが仕様を変えずにコストを下げる方法です。
塗り処ハケと手では、実際にお客様に提案している“3つの現実的コツ”があります。
-
時期を選ぶ(閑散期割引)
→秋〜春は繁忙期。梅雨明け直後や冬場の予約で最大10%オフが可能。 -
付帯部を同時施工する
→雨樋や破風を別時期に行うと足場代が二重発生。まとめて依頼でコスト圧縮。 -
塗料グレードより面積優先
→高耐久塗料を小面積に使うより、劣化部全体を均一施工するほうが長寿命。
また、交渉の際は「安くして」ではなく、「この仕様のままどこを見直せますか?」と尋ねるのがコツです。
誠実な業者なら、工程短縮ではなく材料ロスや足場期間の最適化で調整してくれます。
塗り処ハケと手では、“適正価格×長期保証”をモットーに、10年先も修繕不要のコスト設計を提案しています。
“安い塗装”より“賢い投資”が、結果的に最安になるのです。
ガルバリウム鋼板外壁を長持ちさせるメンテナンスと保証の考え方
どんなに高品質な塗料を使っても、メンテナンスと保証管理を怠れば劣化は早まります。
ガルバリウム鋼板外壁は、金属ゆえに「見た目は綺麗でも内部が劣化している」ケースが多く、定期的な点検が必須です。
ここでは、施工後の“正しい付き合い方”として、点検・補修・保証・管理の全プロセスを解説します。
「塗って終わり」ではなく、“守り続ける塗装”こそ本物の品質です。
年次点検・洗浄ルーティンで劣化を防ぐ
ガルバリウム鋼板外壁を長持ちさせる最大の秘訣は、「年に1度の点検と洗浄」です。
特に塩害地域や多雨地帯では、表面に付着した塩分・埃・花粉が塗膜を傷める原因になります。
塗り処ハケと手では、以下のメンテナンスルーティンを推奨しています。
時期 | 内容 | 目的 |
---|---|---|
年1回(春または秋) | 高所を含む外観点検 | ひび割れ・サビ・剥離の早期発見 |
年1回 | 外壁の水洗い(中性洗剤+スポンジ) | 塩分・埃除去で塗膜保護 |
5年目 | シーリング・ビス点検 | 経年劣化の補修時期確認 |
特に注意すべきは、高圧洗浄機の使い方です。
ノズルを近づけすぎると塗膜を削ってしまうため、最低でも30cm以上離すことが鉄則。
また、家庭用洗剤のアルカリ性・酸性タイプはNGです。中性タイプを使用することで、塗膜を守りながら汚れだけを除去できます。
定期洗浄の有無で、塗膜寿命が平均4〜6年延びるという実験データ(日本塗装工業会調査)もあります。
つまり、塗り替えよりも“洗い方”が寿命を左右するのです。
シーリングやビス頭補修のタイミング目安
外壁が金属でも、劣化は目地やビス頭から進行します。
シーリング材の硬化やビスの緩みを放置すると、そこから水分が侵入して下地腐食が始まるため注意が必要です。
塗り処ハケと手が定める点検基準は次の通りです。
部位 | 点検時期 | 補修の目安 | 放置リスク |
---|---|---|---|
シーリング | 5〜7年 | ひび割れ・硬化 | 雨水浸入・膨れ |
ビス頭 | 3〜5年 | 塗膜剥離・サビ | 電食・サビ伝播 |
端部板金 | 8年 | シーリング切れ | 下地腐食 |
特にビス頭のタッチアップ塗料は、塗装後の5年以内に色褪せや亀裂が起こることが多く、再塗布が効果的です。
補修のタイミングを逃すと、1箇所のサビが雨で広がり、半年で周囲30cm以上に進行するケースもあります。
塗り処ハケと手では、ビスごとに導電テスターで電食反応を確認し、異常があればエポキシ系防錆塗料+トップシールで再処理。
点検報告書には写真付きで「補修済/再点検推奨」を明示します。
こうした定期補修が、外壁全体の延命に直結します。
色あせ・チョーキングを早期発見するコツ
ガルバリウム鋼板外壁の劣化サインとして最も多いのが、色あせ(退色)とチョーキング(白粉化)です。
この段階で放置すると、塗膜の保護力が失われ、金属層への紫外線ダメージが加速します。
早期発見のコツは「見た目+手触り」です。
以下のように簡単なセルフチェックができます。
チェック項目 | 方法 | 判定 |
---|---|---|
手で触る | 白い粉がつく | チョーキング進行中 |
光の反射を確認 | 光沢が薄い・ムラがある | 紫外線劣化 |
雨だれ跡 | 下方向に白筋 | 表面コートの劣化 |
全体の色ムラ | 角度によって違う色 | 塗膜の酸化・熱膨張 |
これらの症状が出た時点で、再塗装ではなく再コーティングという選択も可能です。
色あせを「劣化」ではなく「メンテナンスの合図」と捉えることが、結果的に外壁寿命を延ばす最善策です。
保証書で確認すべき内容とトラブル回避法
保証書は、施工後に「安心」を保証する大切な書類ですが、内容を理解せずに保管している方が多いのが実情です。
塗り処ハケと手では、保証内容を明確に説明した上で、お客様自身が判断できるよう以下の項目を必ず確認してもらいます。
チェック項目 | 重要ポイント |
---|---|
保証期間 | 外壁・付帯部・シーリングで期間が異なる(例:外壁10年/付帯5年) |
保証範囲 | 剥がれ・退色・サビ・漏水などどこまで対象か |
免責事項 | 地震・台風・経年汚れなど自然災害を除外しているか |
定期点検条件 | 年次点検を受けていない場合、保証が無効になるケースあり |
「○年保証」だけでは中身は分かりません。
たとえば、退色は保証対象外という業者も多く、トラブルの原因になります。
塗り処ハケと手では、保証書に施工データ(塗料メーカー・ロット番号・膜厚記録)を添付し、第三者検査にも対応可能な透明性を確保。
また、保証修繕を依頼する際は、必ず写真・日付付き報告書を提出することで、スムーズに対応可能です。
保証書は「紙」ではなく、「次回メンテナンスのパスポート」として扱うことが大切です。
まとめ
この記事では、「ガルバリウム鋼板外壁を長く美しく保つための塗装・費用・管理のすべて」を解説しました。
ポイントは、“塗ること”より“守り続けること”を重視する姿勢です。
塗り処ハケと手では、現場診断から保証・点検までを一貫管理し、
“施工して終わり”ではなく“施工後も続く安心”をお届けしています。
この記事の重要ポイント:
・ガルバリウム鋼板外壁は専門知識があれば塗装可能
・「塗れる/塗れない」を見極める下地診断が失敗防止の鍵
・サビ・電食・熱膨張などの金属劣化は“施工前対策”で防げる
・プライマー・塗料選びで耐用年数と費用効率が大きく変わる
・見積もりは「明細・工程・保証」の3点セットで比較する
・年次点検・洗浄・シーリング補修が外壁寿命を左右する
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